短編

死神の巫女
作者:藤村脩様/掲載サイト:Claymore/(テキスト)/番外編

 大陸のふたつの神殿、ひとつは人々で賑わう<生>の、そしてもうひとつは荒野にひっそりとたたずむ<死>のもの。<死>の神の神殿は今、迫り来る軍への対応を迫られていた。<死>の巫女アルフィティーネ、彼女の護衛騎士エノク。両者はともに自分の命を果たそうとそれを受け入れるが……
 やばい泣きそう、と読んでいる間何度も思いました。こういうのは……好きなんだけれども、読んでいるとつらいですね。
 勝手に引用してしまいますが、「運命が否定されることを願った」というくだり、うかつなことを言ってネタばれするのが怖いので詳しくは言いませんがものすごく胸に来ました。アルフィティーネさんの背負ったものっていうか、そういうものを理解して読むと、ものすごーく切ない言葉なんだと思います。本当、ここで言ってしまいたいくらいです、わたしがこの一節に対して思ったことすべて。
 結局、ちょっと泣いてしまったのですが、ラストは少なくともわたしが望むかたちではありました。なんていうんだろう……なにぶん短編なのでたとえばエノクさんの生い立ちなんかはわからないのですが、これはアルフィティーネさんとエノクさんというふたりなら納得できるラストだなあと。
 本当、読んで泣いてください。

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社長と経理
作者:有瀬弥生様/掲載サイト:orange noise/作品直リンク

 舞台は商業高校、実践授業の「会社ごっこ」です。
 独特の理論を押し通す世間ずれしていない「経理」、同じく鈍感な「社長」、良きアドバイザー(のはず)「仕入」の三人を軸にお話が進みます。
 このふたりのお互いに鈍感なところと(鈍感の種類は違うかと思いますが)さらりと読み流してしまったある部分がひとつのポイントだった展開がものすごく魅力的でした。こういう流れが大好きなんですvv
 最初の「社長」はね、ひたすらメールを打ち続けていた「経理」が目障りで、ついついきつい言葉を投げてしまったわけですよ。でもそれから、なぜだか彼女に懐かれてしまって、「仕入」→「社長」→「経理」というアドバイスの道すじができたのです。(ちなみに、一応言っておきますが実践授業の役職は毎回変わります、ここポイント)
 わたしが特に好きなのは「仕入」のお方です。あ、ちなみに本名ちゃんとあります。「仕入」と「社長」の微妙な距離感がたまらないなあ、と、いつも思っているのです。
 短編からはじまる物語ですが、短編を読んでしまったら続編は必須。不思議でかわいい「経理」の持つ雰囲気を、これまたちょっとばかり鈍くてかわいいかなという「社長」の視点で読むことで、たまらない味わいを楽しめます。

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