Deep Desire 作者:穂高あきら様/掲載サイト:Novelism
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あらすじ

 ラリフ帝国は、『賢者』『魔道』『剣技』の、不可思議な力を備えた三族に守られていた。しかしそのひとつ『賢者』は既に滅び、聖都では将軍ルキスが力をふるっていた。
 滅びた『賢者』の王女テスィカは聖都で”御使い”ファラリス、そして『剣技』の王子ジェフェライトに出会う。『賢者』と同じ反逆の嫌疑をかけられ聖都の兵に追われる身であるジェフェライトとの邂逅の余韻を噛みしめる暇もなく、テスィカは将軍ルキスの片腕ティヴィアと対峙した。
 続いて登場したルキスにとらえられ、聖都へと連行されたテスィカだったが、そこで残る三族『魔道』の王子ラグレクトにたすけられ、脱出を果たすのだった。

感想

 主人公のテスィカさんは、三族のうち、今はなき『賢者』の生き残りです。一族を滅ぼした聖都の人間への憎しみをたったひとりで持て余し、強くなろうと決心した人。
 彼女と、『魔道』『剣技』の王子との出会いは、なんていうか、運命的というか……出会い、そしてすれ違い。それが物語の要素として極上で、読んでいてどきどきします。この、ラグレクトとジェフェライト、ふたりがとても格好いいんですよう。ふたりとも、基本的には大人だと思います。だけど、ささいなことでむきになったり、心配したり、心配されたり。
 極端な話、すべての登場人物が「大人」であるような気がします(……年齢的にも)。けれど悩んだりつまづいたりとまどったりは尽きません。それがまた読み応えあっていいんですけど。
 ラリフ帝国、そして国を守る三族という不思議な存在。各都市の独特の政治体系もさることながら、わたしが物語で一番特徴的と思ったというか、すごいなあっと思ったのは、今となっては三族以外に知る者のいない”不和の者”という魔物でした。
 和を乱すものが”不和”であるという考えは、わたしにとっては目から鱗な感じで、とても新鮮でした。だって不和ですよ? この驚きを、どうやって表現しましょうか!
 それ以外にも、ラリフ帝国侵攻を目論むイスエラ王国の動きや、聖都の将軍、三族、各都市の思惑など、作品を盛り上げるものはたくさんあります。罪人が集められる監獄都市ウィングールやあらゆる享楽の集うギガなど、都市の個性もとてもはっきりしています。だからこそ、こんなにおもしろいんでしょうけど。……というか、人ではなく都市や魔物について語っているわたしっていったい……?

キャラクター語り
副都市長さん
 この人は物語の最初から登場しているというわけではなく、少し話が進んでから出てくる人なのですが、わたしは彼がとても好きです。彼の名前が知れるのはさらにあとのことなのですが、わたしはたまたま、副都市長さんのお名前が明かされた連載更新分のところからこの「Deep Desire」を読み始めたので、読む前から印象が強烈だったのでしょう(目次のところに、更新部分からの抜粋をしていらっしゃいます)。今でも覚えています、ラグレクトと副都市長さんの会話。
 実をいうと、この人のどこが好きなのか、わたしにはわかりません。特に好きなタイプというわけでもないと思うのですが、なんだかむしょうに副都市長さんが好きなんです。ええとですね、普段のわたしならまず間違いなくキーファさんです、キーファさんくらいの年のおじさん。別に何が悪いってわけでもないのですが、いったいどうして……?
 彼の魅力を語れといわれても、実は困ります。いったいどこが格好いいんだろう。そもそも、格好いいんだろうか。どうしてわたしは彼に惚れたのだろう……?
 そうです、惚れた、という表現が当てはまります。
 オンライン小説の登場人物の中で格好いい人はたくさんいます。副都市長さんが、飛びぬけて格好いいとか、そういうことはないと思います。
 けれど、わたしが「惚れた」とまで言える人は、この人だけではないかと思います。

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